S

Schuller, Gunther ()


Scott, James (1886-1938)

 作曲家、ピアニスト。ミズーリ州生まれの、ジョプリンに次ぐラグタイム作曲家。ジョプリンの影響を直接受けたが、演奏家としても優れていたために、コール・アンド・レス ポンスや高音域を多用した、よりピアニスティックで楽天的な作風を確立した。その演奏のダイナミックな表現は、後のストライド・ピアノなどを先取りしている部分も あった。
 主なヒット曲は「Frog Legs Rag」(1906)、「Grace And Beauty」(1909)、 「Climax Rag」(1914)など。全部で31曲のラグタイム、数曲のワルツや歌曲を作った。特に Frog Legs Rag は、スタークが出版した全てのラグの中で、メイプル ・リーフに次ぐ大ヒット作。ジョプリンが、この曲のバンドアレンジを手がけているのも面白い。
 彼は、ラグの流行の最後までラグタイムを書き続けた。「Broadway Rag」(1922) がその最後のラグタイムとなる。

文:浜田 隆史さん


Shea, Tom


Shepherd, Adaline


Smith, Willie "The Lion" (1897-1973)

 作曲家、ピアニスト。ニューヨーク州出身。黒人。
 ジャズの範疇で語られることが多く、James P. Johnson, Thomas 'Fats' Waller とともに、ハーレム・ストライド・ピアニストの三巨人と言われている。その達者で華麗な音使いもさることながら、「Echoes of Spring」(1935)「Morning Air」 (1938)などの独特のオリジナル曲は、ジャジーというのとはまた異なる、非常にセンシティブでロマンチックな雰囲気を持つ。彼の音楽には、クラシックの素養に基づく端正な魅力がある。
 彼は、Lucky Roberts や James P. Johnson とは異なり、ラグタイム時代にラグ作品を残していないようだ(単に年齢的な理由だろう)。

文:浜田 隆史さん


Stark, John


Stark, E. J.


Straight, Charley (Charlie) (1891-1940)

 イリノイ州出身。「Black Jack Rag」(1917)など、1つの共作を含め19曲のラグを作曲。

文:浜田 隆史さん















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