A

Albright, William (1944-1998)

 作曲家、ピアニスト。もともとクラシック畑の音楽家で、多くの作品があるらしい。そんな中、仲間の William Bolcom と共にラグタイムの作曲や演奏も手がけている。特に「Sweet Sixteenths」(1975) やボルコムと共作した「Brass Knuckles」(1969) は有名。スコット・ジョプリンの全曲集が2組のCD(1つは2枚組)として出ている。

文:浜田 隆史さん


Arndt, Felix (1889-1918)

 作曲家、ピアニスト。最初のノベルティーとも言われる名曲「Nola」(1915) の作者として知られ、自身も優れたピアノ・プレイヤーだった。現在、彼の自作自演の一端が聴けるCDもある。

文:浜田 隆史さん


Arpin, John ()

 ピアニスト。カナダのオンタリオ出身。上品で小粋なピアノ・ラグ演奏が特徴的な、現代ではトップクラスのラグタイマー。クラシック音楽家としても実力派である(自作の 「Lyric Suite for Piano, Strings and Percussion」が、ヤマハの第二回国際オリジナルコンサートのコンクールで優勝、などの経歴がある)。かのユービー・ブレイクからは「ラグタイムのショパン」と称えられた。
 1980年代からラグタイムのアルバムを立て続けに発表し、特に Fanfare Record での数種のCD(ジョプリンやラム、ビートルズなど)は彼の代表的ラグタイムアルバム。ただし、アルバムにはあまり彼のオリジナル曲が入っていない。最近作「Blue Gardenia」(1998)は Hal Isbitz のテラ・ベルデ作品集で、アーピンのピアノ表現力はさらに極まっている。

文:浜田 隆史さん


Ashwander, Donald (1929-1994)

 作曲家、ピアニスト。アラバマ州出身。モダン・ラグタイムの代表的な作曲家の一人で、テレビや劇伴の音楽担当として活躍した。ラグタイムには1965年から取り組み、「Mobile Carnival Rag - Tango」(1966)、「Peacock Colors」(1967)、「Evanescence」(1980)などの代表作をはじめ多くの作品がある。その一部は数枚のレコードで聴くことができる。リズムがだいたい一定である伝統的なラグタイムに、テンポの変化(特にルバートの表現に特色がある)を導入したことは大きな功績である。
 死後出版された楽譜「The Piano Music Of ...」第一集、第二集がある。

文:浜田 隆史さん


Aufderheide, May (1890-1972)

 作曲家、ピアニスト。インディアナ州出身。女流ラグタイム作曲家としては最も成功した人で、「Dusty」(1908)、「Richmond Rag」(1908)、「The Thriller Rag」(1909)など生涯に7曲のラグを残した。特に、初めて作ったラグタイム「Dusty」は大当たりして、ラグタイム時代の代表的なヒット曲の一つになった。

文:浜田 隆史さん


















(C)2001- Japan Ragtime Club.
All Rights Reserved.