■ Bethena (1905)/Scott
Joplin
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ジョプリンのみならず、あらゆるラグタイム・ワルツの中でも一二を争うほど、音楽的に充実した傑作です。過去のライナーノーツから、この曲の印象を引用してみましょう。 「これはラグタイムではなく、コンサート用のワルツである。極めてヨーロッパ的なムードを持ったスロウ・ワルツである。」(LD『ラグ&タンゴ/ジョシュア・リフキン』、出谷 啓の解説より) 「この曲は、かれがはじめて書いたワルツである。目を見張るような修辞法を駆使して、全く冒険的な調関係をあつかっている。またこれはかなり自由な形式への挑戦ともいえるだろう。」(CD『スコット・ジョプリン・ピアノ・ラグ Vol.2/ジョシュア・リフキン』、中山 真姫の解説より)...註:ジョプリンの初めて出版されたワルツは「Harmony Club Waltz」(1896)です。 「ジョプリンの最も優れたワルツで、全編に渡ってシンコペートしている。」(CD『Scott Joplin -His Complete Works(4枚組)/Richard Zimmerman』、Richard Zimmermanの解説より:浜田訳) 「旋律上の個性と魅力をもつばかりでなく、ラグタイムのイディオムで書かれた最初のワルツといわれる。3/4拍子で使われているラグタイムのシンコペーションが、曲に対して、ためらうように扱われているのも魅力的である。」(LP『愛のラグタイム/ラベック姉妹』、三浦 淳史の解説より) <その他の収録アルバム>(他にあれば是非追加してください) from 浜田隆史さん/掲載日 2003.01.15 |
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