■ American Beauty Rag (1913)/Joseph
F. Lamb
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私は、オランダのギタリスト・Ton Van Bergeykのアルバム『Famous Ragtime Guitar Solos』で初めてジョセフ・ラムのこの名曲と出会いました。とても切なく魅力的なメロディーで、Ton のアレンジの妙も手伝って、心に響いたのです。ただし、このギターアレンジは前半部分だけで、後半(第三・四楽節)は省かれていました。Ton は、気に入らない楽節なのでアレンジしなかったようです。 確かに、この後半部分は、前半までの感傷的な響きとは180度転換して、リフレインの多いダンス・チューンになってしまうので、好き嫌いが分かれるところでしょう。いかに4楽節ラグが接続曲形式とはいえ、ここまで前半と後半の雰囲気が違う曲というのは珍しいと思います。後半のあまりメロディアスにならないところや、コール・アンド・レスポンスなどの使い方を見ると、James Scott のダイナミックなラグの影響が強いと思います(実は、この曲以外にも、スコットの影響を受けている曲は多いのです)。 その後、Max Morath の名盤『The Best Of Scott Joplin (2LP)』でピアノ原曲も初体験しました。この、ある意味通して弾くことの難しい曲を、Max Morath は見事に演じ分けています。 <その他の収録アルバム>(他にあれば是非追加してください) from 浜田隆史さん/掲載日 2003.01.15 |
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